わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
  第26話 毎月チェックしてる?
       損しないための給与明細確認ポイントとは?

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
第26話 毎月チェックしてる? 損しないための給与明細確認ポイントとは?

(写真=PIXTA)

お金のリテラシーを高めたいと思うなら、毎月もらう「給与明細」を手に取ってみましょう。自分にとって最も身近なお金だからこそ、その流れを知っておくことは大切です。今回は、給与明細について、まずはどこをどのように見ればよいか、各項目の説明や注意点など、基本的な内容を説明します。

■給与明細の基本構成は「勤怠」「支給」「控除」の3つからなる

給与明細は大きく分けて3つの項目で構成されています。

◆勤怠:出勤日数、遅刻、早退日数など1ヵ月の勤務に関する数字
◆支給:基本給、出張・通勤などの各種手当など会社から支給される金額
◆控除:会社を通して支払われた税金や社会保険料の金額

「支給」を合計したものが「総支給額」、「控除」を合計したものが「控除合計」となり、「総支給額−控除合計」の金額が「差引支給額」、つまり毎月の手取り額になるというわけです。

■「控除」にはどんな項目がある? 分かりやすく解説

「控除」項目は、大きく分けると2つに分類されます。法律で支払い義務を定められた「法定控除」と、労働組合やそれに該当する代表者と会社の労使協定によって定められた「協定控除」です。それぞれ細かく分類されているので詳細を見ていきましょう。

●法定控除

【税金】
源泉所得税:所得の額に応じて国に治める税金。毎月の給与をもとにして会社が概算の税額を算出したものです。

住民税:住民票がある市区町村に納める税金。税率は市区町村により異なりますが、前年の1月1日から12月31日までの給与の総額をもとに算出されます。

【社会保険料】
健康保険料:病気やケガ、休職時の保障を受けるための保険料。会社や職業により、「国民健康保険」「組合健康保険」「協会けんぽ」の3種類があります。

介護保険料:認知症、寝たきりなど自力での生活が困難になった場合に介護サービスを受けるための保険料。介護保険料の支払いは40歳になった月から始まります。 介護保険料の詳細は『第16話 40歳になったら手取りが減る? 覚えておきたい「介護保険料」について』をご覧ください。

雇用保険料:失業保険や、ハローワークで職探しをするための支援を受けるための保険料です。

厚生年金保険料:老齢年金や、障害年金、遺族年金を受給するために支払う保険料です。国民年金の上乗せ部分として、会社員や公務員が加入するものであり、すべてをまとめて厚生年金保険料と言います。

●協定控除

協定控除は、財形貯蓄、団体生命保険料、食事代などの金額で、各社の協定により異なる項目で構成されています。

■給与明細のチェックポイントとは?

働く人々

給与が正当に支払われているかどうかを知るためには、以下の4つのポイントをチェックすると良いでしょう。

  1. 勤務日数は間違っていないか
  2. 時間外労働の時間数や手当額は間違っていないか
  3. 就業規則に沿っているか(基本給、固定残業代など)
  4. 税金や社会保険料が前月に比べ大幅に変わっていないか

給与明細に目を通す習慣がなかった人も、まずはチェックポイントに照らし合わせるところから始めてみて下さいね。

■社会保険料を払っている働く女性が活用できる制度とは


働いて社会保険料を払っている女性を支援する制度には以下のようなものがあります。

  • ・出産育児一時金
  • ・出産手当金
  • ・育児休業期間中の社会保険料免除
  • ・就業中の教育訓練給付金や、失業中の教育訓練支援給付金(申請が必要)

このような制度を知っているのと知らないのでは、大きな違いが生まれます。一生懸命働いて社会保険料を払っているのだから、制度を有効に活用したいものですね。

出産祝い

■給与明細はすぐに捨てないで! 保管しておくべき理由とは?

もらった給与明細は捨てずに保管しておくことが大切。なぜなら、確定申告や離職時の失業給付金の計算などに使用する可能性があるからです。また、未払い賃金があった場合には、労働基準法の定めにより、2年前までさかのぼって請求できます。最低でも2年は保管しておくことが望ましいでしょう。確定申告(還付申告)のことを考えて5年分を保管しておくと安心ですね。

■給与明細の見方を知ればお金にもっと強くなれる

給与明細は「自分の労働⇔お金⇔控除」という月々の損益決算書のようなもの。各項目に書かれている内容を知り、読み解くことができれば、お金の流れを知ることができ、お金に対するリテラシーがぐっと高まるはずです。まずは自分の給与明細を手に取って、そこに書かれている内容を理解することから始めてみると良いでしょう


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