2020/6/28

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
  第27話 ポップな哲学で知性を育てる!
       気軽に読める「哲学本」5選

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
第27話 ポップな哲学で知性を育てる! 気軽に読める「哲学本」5選

(写真=Dragon Images/Shutterstock.com)

「自分の人生はこれでいいのか?」とぼんやり悩むことはありませんか? そんな迷いが生じたとき、役に立つのが「哲学」。特に30〜40代はいわばライフステージの転機とも言え、自分自身について改めて見つめなおすのに良い年代かもしれません。今回は、哲学初心者でも楽しく読める、わかりやすい入門書を5冊ご紹介します。お家時間に気軽に読んで、考えをリフレッシュしてみるのはいかがでしょうか。

■おすすめ本1.『ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話』

仕事、結婚、友達、お金、恋愛という5つの悩みに視点を絞り、考えていく本です。著者扮するソクラテスと、現代の若者サトルとの対話形式で話が進んでいくため、言葉のチョイスもわかりやすく、スムーズに読むことができるでしょう。

「ソクラテス」という哲学者の名前を聞いたことはあっても、その考え方を知っているという人は少ないはず。この本は、私たちに「よりよく生きるには?」という問題のヒントを与えてくれると同時に、哲学者ソクラテスがどのようなメッセージを残してくれたのか、を理解することができます。

どうすれば「やりがいのある仕事」に就けるのか? お金との「ちょうどいい距離」とは? 結婚は「コスパ」が悪い? など30、40代女性が抱える悩みの答えが見つかるかもしれません。

書籍名:ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話
著者:藤田大雪
出版社:日本実業出版社
出版年:2016年

■おすすめ本2.『Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲』

たくさんの本

「自分」「恋愛」「死」など、各章のテーマに沿った邦楽を3曲紹介、その歌詞を哲学的なアプローチで解説している本です。ミスチル、乃木坂46、宇多田ヒカル、嵐、いきものがかりなど、私たちがよく耳にする歌が取り上げられているので親しみやすく、「あぁ、この歌ってこんな解釈もできるんだ!」という新しい発見もできるので新鮮!

文章は先生と生徒の対話形式になっているのでテンポよく読むことができます。この本を読むと、なんとなく聞き流していた歌の歌詞が、とても意味のある大切なものに思えてくるでしょう。もしかしたら、あなたのお気に入りの一曲がこの本に取り上げられているかもしれませんよ。

書籍名:Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲
著者:戸谷洋志
出版社:講談社
出版年:2016年

■おすすめ本3.『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』

コンサルタントの著者が、哲学の代表的な概念をビジネスシーンに当てはめて解説。わかりやすい言葉で解説されているので、哲学の入門編としてもおすすめです。

哲学者だけでなく、心理学者や科学者など、さまざまな分野の偉人たちを紹介。タイトルにある通り、彼らの思想や生き方が、私たちの人生や仕事の「武器」としてどのように活用できるのかについて指南してくれています。人や組織、思考などに焦点を当てて、コンサルならではの「使える哲学」を解説しています。「哲学を仕事に活かしたい!」と考えている方には、必読の一冊です。

書籍名:武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
著者:山口周
出版社:KADOKAWA
出版年:2018年

■おすすめ本4.『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

哲学だけではなく、宗教、歴史、文学など7つの分野について学ぶことができる一冊です。なにしろ1日1ページ読めばいい、という手軽さが魅力! 今まで興味が持てなかった分野でも「1ページだけなら読んでみようかな」という気分になれます。

最初に軽く読み流し、興味が湧いた箇所を改めてじっくり読んでみるもよし、1日ずつコツコツと読み進めるもよし。自分好みの読み方ができるのも嬉しいですよね。「知らなかったことを知る喜び」が実感できる良書です。

書籍名:1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
著者:デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム
翻訳:小林朋則
出版社:文響社
出版年:2018年

■おすすめ本5.『自分の頭で考えたい人のための 15分間哲学教室』

本で閃き

さまざまな哲学的疑問や課題を取り上げ、それに対する哲学者たちの考えを紹介している一冊です。「自分」って何? という根源的な問題から、新しいiPhoneは人を幸せにする? といった何気ない疑問まで多種多様な問いから哲学的思考のコツが学べます。

この本の特長は、考え方のみの紹介にとどまり、疑問や課題に対する「答え」については一切触れていないこと。そう、まさに「正解は自分の中にある」のです。さまざまな哲学者の考えを読みながら、私たちに「考えること」を促してくれる良書。「答えは自分自身で見つけたい」というあなたにぴったりの本です。

書籍名:自分の頭で考えたい人のための 15分間哲学教室
著者:アン・ルーニー、白取 春彦
翻訳:田口未和
出版社:文響社
出版年:2018年

■自分の人生を「哲学的」に考えてみよう

「哲学」と聞くとなんだか難解でとっつきにくいイメージですが、シンプルに言うと哲学とは「自分を知ること」。より良い人生を送るために、哲学的な考え方はとても重要なのではないでしょうか。今回ご紹介した5冊は、どれも哲学をわかりやすくかみ砕いて解説してくれています。この本がきっかけで、あなたの人生がより味わい深く、豊かになれば幸いです。


この記事が気になった人は、こちらの情報もチェック!

PAGE TOP

PAGE TOP