2020/7/19

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
  第28話 あなたの誕生日はいつ?
       誕生月にチェックしておくと損をしないお金のポイント

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
第28話 あなたの誕生日はいつ? 誕生月にチェックしておくと損をしないお金のポイント

(写真=Ruth Black/Shutterstock.com)

お祝いをしたり美味しいものを食べたり…誕生日には楽しいことがいっぱいですよね。でも実は、誕生月には見直した方がよい家計のポイントがいくつかあるんです! 今回は誕生月にチェックしたい家計の項目をご紹介します。また、なんとなく見逃しがちな「ねんきん定期便」についても分かりやすく説明するので、最後までご覧ください。

新しい年齢のスタートをよい機会として、誕生月にはお金や家計のことを見直す習慣づけを始めてみてはいかがでしょうか。

■誕生月に見直したい家計の項目をチェック

30代、40代に入ると結婚・子育てにかかる費用や、将来のお金のことなど心配ごとが増えるもの。年に一度、「ねんきん定期便」をチェックするタイミングで、家計について「再点検」しましょう。特に「保険」や「給与明細」のチェックが大切。それぞれのチェックポイントを見ていきましょう。

●保険の見直し

医療保険

保険の見直しは定期的に行っておくのが理想です。医療保険の場合、

・一定の保険料を払い続ける「終身型」
・一定期間ごとに保険料が設定される「定期型」

があります。特にチェックしたいのが「定期型」です。

定期型の中にもさまざまな種類があります。その1つに20代は1,800円、30代は2,200円、40代は2,600円、50代は3,700円というように、更新時に月額の保険料が高くなる仕組みの保険があります。誕生日の少し前から、今のライフスタイルに本当に合っている保険なのか、他の保険と比べるとどうかなどを検討するようにしておくといいかもしれません。

●給与明細の確認

いつもはあまり詳細を見ない給与明細も、1年に一度ぐらいはじっくり確認しておきましょう。たとえば介護保険料。40歳になる誕生日の前日から、介護保険料の納付が必要となります。誕生日が1日の人は誕生月の前月から、それ以外の誕生日の人は誕生月から、給与天引きもしくは普通徴収で支払いがスタート。そのため、これまでの手取り額よりも少なくなっている可能性もあるでしょう。

介護保険料以外にも、健康保険、厚生年金、雇用保険料、所得税、住民税など毎月の給与から天引きされているものは多岐にわたります。人為的ミスや給与システムの入れ替えなどで、ミスが起こらないとも限りません。給与額に加えて各項目についてもきちんとチェックしておくと安心です。

■将来もらえる年金見込額がわかる「ねんきん定期便」

ポスト

毎年誕生月に日本年金機構から厚生年金や国民年金の加入者に送られるのが、ねんきん定期便です。記載されているのは将来の年金見込額などです。

50歳未満:現時点までに支払い済の保険料に基づいた年金見込額
50歳以上:今の状態のまま60歳まで支払い続けることを想定した年金見込額

というように想定される年金額を確認することができます。

50歳未満の場合少なく感じるかもしれませんが、それは今後の年金保険料支払いによる見込額が反映されていないからです。60歳以降も働き続ける場合は、想定の年金額に老齢厚生年金が加算されることとなります。

ねんきん定期便は誕生月に圧着式ハガキで届くのが基本ですが、35歳・45歳・59歳を迎える誕生月にはA4サイズの封筒で届きます。封書のねんきん定期便でチェックできるのは、これまでのすべての年金記録です。ねんきん定期便は、老後のライフプランを考える際の指標になる重要な書類となります。

●ねんきん定期便で受給資格や支給開始年齢などもチェック!

ねんきん定期便を受け取ったら、

・年金見込額
・年金の加入期間
・年金の支給開始年齢

の3項目を確認しておきましょう。1番気になる年金見込額は、老後のライフプランに大きく関わるポイントですよね。将来の年金の見込額が把握できると安心です。

また、加入期間は年金の受給資格に関わる部分で、

・年金受給資格を得るための加入期間:合算で10年
・遺族年金受給資格を得るための加入期間:合算で25年

と定められているため、受給資格を満たしているかをチェックしておきましょう。年金の支給開始年齢は原則65歳からですが、特別支給の老齢厚生年金に該当する場合は65歳よりも前に受け取れることも。支給開始年齢も忘れずに確認しておきましょう。

■年金にはミスもある!? 念の為ここも要チェック!

チェック

受け取ったねんきん定期便の基本項目だけでなく、さらに下記の2点も必ず確認しましょう。

●抜け漏れをチェックしよう!

ねんきん定期便を受け取ったら、抜け漏れもチェック! 年金記録に誤りがあると、正しい年金額を受給できない恐れがあります。年金記録に未加入となっている期間がある場合、抜けや漏れがある可能性も。抜けや漏れが見つかった場合は、同封されている「年金加入記録回答票」に正しく記入し郵送、もしくは最寄りの年金事務所に持参しましょう。

●未納や免除・猶予期間も把握しておこう

保険料の未納や免除・猶予期間についても確認しておきましょう。

未納の場合:過去2年間
免除・猶予の場合:過去10年間

と、支払っていない保険料を追納することができます。

気づかないうちに未納になりやすいのは、転職したタイミング。退職し次の会社に入社するまでの期間が1日以上ある場合、厚生年金から国民年金になります。国民年金加入手続きは自分でする必要があるのですが、退職前後の忙しいタイミングで忘れてしまいがち。気がつかないうちに未納になっていることもあるかもしれません。1ヶ月の未納が年金額に大きく影響を及ぼすことはありませんが、障害年金や遺族年金がもらえないなどの不利益を被るケースもあるため、未納が判明した時点で支払っておくと安心です。

■誕生月は毎年お金の見直し月間にしよう!

ねんきん定期便が届く誕生月は、お金の見直しにぴったり。お金と向き合う時間を毎月作るのは難しいかもしれませんが、1年に一度ならできるかもしれません。誕生月にはお金についてしっかり考える習慣をつけておきましょう。また、ねんきん定期便には重要な情報がたくさん記載されているため、届いたらきちんとチェックする習慣をつけておくことも大切です。


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