2021/2/16

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
  第40話 いまさら聞けない生命保険のキホン!
       ネット保険を選ぶメリットは?

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
第40話 いまさら聞けない生命保険のキホン! ネット保険を選ぶメリットは?

(写真=emiliezhang/stock.adobe.com)

生命保険について、実は詳しい仕組みや中身がよくわかっていない、という人も多いのではないでしょうか。今回は、生命保険の基本的な仕組みやネット保険のメリットなどをご紹介します。

■生命保険とはどのような保険?

まずは、生命保険の基本的な内容について紹介します。

●生命保険と損害保険における保障内容の違いとは?

交通事故

損害保険は、保険をかけている「人」ではなく、「物」に関係して起こった事故や被害に焦点を当てている保険です。代表的な損害保険のひとつが自動車保険で、車が事故に遭ったときや相手を傷つけた場合などに補償が受けられます。また、自分の財産である家や建物についての補償が受けられる火災保険も、損害保険のひとつです。

●生命保険の保障内容は「死亡保険」と「医療保険」、「その他の保険」に大別できる

生命保険とは、保険に加入している本人が日常生活を送れなくなった場合に保障してくれる保険です。日常生活を送れない場合というのは、死亡したときはもちろん、病気やけがで動けなくなったときや、加齢による介護が必要な場合も含まれます。加入時に定めた一定の期間のみ保障される「定期型」と死亡するまで保障が続く「終身型」に分けられます。

保障内容は、「死亡保険」「医療保険」「その他の保険」の3つに分けられます。

「死亡保険」:本人が死亡した場合や所定の高度障害になった場合に遺族に保険金が支払われる保険です。
「医療保険」:病気やケガをした場合の入院や手術にかかる費用を保障してくれる保険です。
「その他の保険」:働けない状態になった時の収入の減少を補う「就業不能保険」や老後の生活資金に備える「個人年金保険」などがあります。

■生命保険はさまざまな種類がある

保険加入の際には、自身の希望に合わせて、保険金額(保障額)、保障内容、保険期間、保険料払込期間などが選べるのも生命保険の特徴です。これらの組み合わせによって自分に合った保険が選べるため、あらかじめ必要な条件などを考えてから保険に加入するといいですね。

例えば、生命保険には保障期間の違いによって、2つの種類があります。生きている限り保障期間が続く「終身保険」と、決められた期間のみ保障する「定期保険」。
医療保険の保障をずっと受けたいのであれば「終身医療保険」を選ぶ必要があります。

また、「自分が死んでしまった場合の保障は欲しいけれど、10年くらいしたら貯蓄もできているだろうから保険の加入をやめたい」という場合には、保険期間10年の定期保険に入るのがおすすめです。

生命保険の種類はさまざま。身の回りの状況や将来設計によって、保険の組み合わせを考えましょう。

■保険料の仕組み?

生命保険を扱っている企業はたくさんありますが、保険料は企業によって違いますよね。それはいったいどうしてなのか、保険料が決まる仕組みについて説明していきます。

●相互扶助の原理

助け合いのイメージ

生命保険は、払った保険料よりも大きい金額の保障を受けられる場合があります。
それは、日ごろから多くの契約者で保険料を負担し、誰かに万が一のことがあった場合には「助け合い」や「相互扶助」の考えの基、保険金や給付金が支払われる仕組みとなっているからです。そのため基本的には加入者の割合に比べて保険金を受け取る人が少ない保険会社ほど、同じ保障を受けるための保険料は安くできると考えられます。

●純保険料と付加保険料

保険会社の経費がどれくらいかかっているのかも保険料に差が出る理由です。保険料を決める要素のひとつとして挙げられるのが「純保険料」と「付加保険料」です。

「純保険料」:契約者が保険会社へ支払う保険料の中で、将来の保険金等のお支払いに備え、財源としている部分です。保険金を受け取る人が多くなると純保険料が高くなり、その分保険料も高くなります。
「付加保険料」:営業に係る人件費や宣伝広告費などをはじめとした経費に充てられる部分です。効率の良い経営をしている会社の付加保険料は抑えられ、その分保険料は安くできます。

■ネット保険を選ぶメリット

●保険料を抑えられる

ネット保険は保険料が従来の保険よりも安いことがメリットの1つ目にあげられます。営業職員を通しての販売では、パンフレットやご提案書など書類に係るコストが多くかかりますが、ネット保険では商品内容の確認や見積もり、申込までの一貫した手続きをネット上で完了することができます。営業職員や書類の印刷費用などの費用を抑えることで、全体の営業コストが抑えられ、割安な保険料が実現しています。

●保障内容がシンプルで選びやすい

従来の保険とは異なり、ネット保険の場合は自分自身で選ぶことになります。そこで、ネット保険の場合、内容が分かりづらい商品はあまり扱われず、シンプルな商品が多くなっています。

●自分のペースでじっくり加入の検討ができる

ネット保険はインターネット上で商品の検討や申込手続きを行うので、従来の保険のように店舗の営業時間など気にする必要がなく、自分の好きな時間に申し込むことなどが可能です。
また、保険料の見積もりや申込手続きも簡単にできるので、その日のうちに済ませることが可能です。

■保険に入る必要性は?

生命保険が必要になるタイミングはいつでしょうか。自分の将来設計や求める保障に応じて、保険の必要性を考えましょう。

●社会人になったばかりの人は、「医療保険」や「就業不能保険」で病気やケガに備える

新社会人

いざという時のリスクに備える保障は、国などによる「公的保障」や企業による「企業保障」、自分自身で準備する「私的保障」の3つに分けることができます。社会人になったばかりで、「公的保障」や「企業保障」だけで不安な場合は、「医療保険」や「就業不能保険」など、自分のために備える保険に入っておくと安心です。

●結婚したら入っておきたい「死亡保険」

結婚した後に自分に何かあった場合は、経済的にも家族に大きな負担がかかります。結婚を決めたら、同時にもしもの時の家族の金銭的な負担を軽減するための保険に入っておきたいですね。働けなくなった場合に備える「就業不能保険」や高額な医療や手術が必要になった場合に備える「医療保険」に加えて、万が一の場合に備える「死亡保険」も検討すると良いでしょう。保障内容や保障期間などを決める際には、家族で話し合っておくと安心です。また、既に「医療保険」に入っているという方は、増額の検討も行いましょう。

■自分に合った保障内容を検討してみよう

家族

さまざまなもしものときに保障を得られる生命保険。あなたと家族の「もしも」のために、入っていると安心ですね。同じような保険内容でも保険料が大きく違うこともあるため、生命保険について考えるタイミングがきたら、自分に合った保険を探してみてください。


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