2020/11/8

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
  第35話 結婚式の費用はどれくらいかかる?
       新しい結婚式スタイルや費用をチェック

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
第35話 結婚式の費用はどれくらいかかる? 新しい結婚式スタイルや費用をチェック

(画像=Wedding photography/stock.adobe.com)

「周りの友人もみんな結婚してきたし、そろそろ私も……」と意識している人もいるでしょう。でも結婚ってお金がかかるというイメージがありますよね。実際のところ結婚式にはどのくらいの費用がかかるものなのでしょうか。調査結果から平均費用を計算してみましょう。また、新しいカタチの結婚式も紹介します。

■結婚式費用の相場は約350万円!

まずは、結婚式にかかる費用を見ていきましょう。

結婚式(挙式と披露宴・披露パーティ)でかかる費用の平均総額は、354.9万円(「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ」、以下同)。一昔前は、親族・友人・知人・会社関係の人などをたくさん招いて盛大に行われていた結婚式ですが、現在の平均招待客数は66.3人と減少傾向です。

今は親しい親族や友人だけを招いて、アットホームな結婚式をする人が多くなってきているのでしょう。特に2020年は、新型コロナウイルスの影響で招待するゲストを絞っている人もいるかもしれませんね。ゲストが減った分、料理や引き出物などにかける金額は増えてきているので、一人ひとりに対する感謝とおもてなしの心が強くなっているのが窺えます。

■ご祝儀の相場はどれくらい? 平均は224.3万円

ご祝儀

何かと費用がかさむ結婚式。親族などからの援助のほか、出席者からのご祝儀も期待したいところ。ご祝儀の相場はどのくらいなのでしょうか。

全国のご祝儀総額の平均は224.3万円、ボリュームゾーンは全体の約2割を占める200〜250万円です 。平均招待客数は66.3人なので、一人当たり約3.4万円のご祝儀を包んでくれている計算になります。

決して少なくないお金を包んでお祝いに来てくれるので、ゲストにも存分に楽しんでもらえる結婚式にしたいですね。

■実際の支出はいくらになる?

では、結婚における実際の支出はどうなるでしょうか? 結婚する二人にとっての強い味方が、親族からの援助です。実は、結婚式の費用を援助してもらった人は、全体の7割に上ります。両親からの援助がある場合と、ない場合に分けて計算してみましょう。

まずは両親からの援助がある場合は、
「実際の支出」=「結婚式費用合計 354.9万円」−「ご祝儀合計 224.3万円」−「両親からの援助 167.8万円」=−37.2万円
つまり、約37万円プラスということになります。

次に、両親の援助がない場合を計算してみましょう。
「実際の支出」=「結婚式費用合計 354.9万円」−「ご祝儀合計 224.3万円」=130.6万円
つまり、自己負担金額が130.6万円ということです。

このように、両親の援助の有無は自己負担の費用を大きく左右します。結婚前後は結婚式や新婚旅行、引っ越し、新居の家具など何かと物入りなので、結婚に向けてコツコツと貯蓄することが大切です。もし両親が援助を申し出てくれた場合は、ありがたく甘えさせてもらっても良いかもしれませんね。

また、結婚式の費用を、結婚式の前に払うか後に払うかは、結婚式場によってまちまち。結婚式の準備費用が心配な人は、結婚式場の契約前に先払いか後払いかを確認すると良いでしょう。

■新しい結婚式のカタチとは?

結婚式は、ゲストも多く、費用も小さくありません。それに加えて、最近では新型コロナウイルスの影響もあり、感染症対策を意識した新しい結婚式も増えているようです。

●感染症を意識した結婚式

新型コロナウイルスの影響で、結婚式でも感染症を今まで以上に意識する人が増えているようです。感染症対策としてさまざまなサービスが登場しています。

結婚式で感染リスクが高いのが、玄関・受付・ロビーなどの混雑しやすく、ご祝儀で物の受け渡しが発生しやすい場所。こういった場所での混雑を減らすために、結婚式に「スマート・チェックイン」のサービスを提供している企業もあります。招待状の送付からご祝儀の受付、入場まで、すべてタッチレスで行えるため、接触のリスクはゼロ。費用は招待人数によって変わり、招待客50名の場合の最もスタンダードなプランで、5万8,630円(税込)です。


ガーデンウェディング

また、屋外で行うガーデンウェディングという結婚式スタイルも注目されています。その名のとおり、開放的な庭や屋外のスペースで行うため密にならず、換気も気にする必要はありません。映画などで見かけるヨーロッパ風のアットホームな挙式が好きな方にはおすすめです。ガーデンウェディングを行う場合の費用は通常の結婚式とほとんど変わらず、200万円〜300万円程度かかります。

●フォト婚

「フォト婚」は結婚式を挙げる代わりに、ウェディングドレスや和装などの衣装をレンタルし、写真撮影だけを行う結婚式です。結婚式を挙げるよりも費用が抑えられ、写真で思い出を美しく残すことができるため、近年注目されています。

撮影場所は結婚式場や式場提携のスタジオ、他にも日本庭園や観光名所、美しいビーチなど自分の好きな場所が選べるのもメリット。費用は一般的にスタジオ撮影などで数万円、衣装を借りて屋外で撮影をしても10〜30万円程度です。マイナビウェディングの調査でも、フォト婚にかかった費用は「3万円以上5万円未満」と答えた人が2割と最も多い結果となりました。

●オンライン結婚式

また、直接会場に来てもらわない「オンライン結婚式」も注目されています。オンライン結婚式では、結婚式の様子をZOOMなどのウェブ会議サービスで中継して行います。実際の式場で行うパターンもあれば、自宅や空きスペースなどを借りて開催する場合もあるようです。

オンライン結婚式でもオンライン決済でご祝儀を受け取ることができ、宅配で引き出物を送ったりすることも可能。直接は会えませんが、遠方の友人にも参加してもらいやすいので、負担を抑えた結婚式をしたい方にもおすすめです。

■ご祝儀を見込みすぎずコツコツ貯めることが大切

結婚式

結婚式は、成長した自分たちの姿を見せることができる素敵なお祝いの場です。従来のように、自分たちもゲストも大満足できる大きな結婚式を挙げるためには、それなりに資金も必要なのが現実でしょう。ただ、感染症対策を意識した新しい結婚式の形も注目されており、結婚式への費用に対する見方も変わってくるかもしれません。自分たちもゲストも大切にしながら、思い出に残る結婚式を挙げたいものですね。



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