高級食材と言えば、世界三大珍味として有名なトリュフ、キャビア、フォアグラを思い浮かべる人も多いですよね。しかし、世界にはさらなる高級食材があるのを知っていますか? 今回は、三大珍味をもしのぐ世界の高級食材5選をご紹介します。
■高級食材その1:アルマスキャビア
キャビアとは、チョウザメの卵を塩漬けにしたもの。黒くて小さな粒々をイメージしますが、世界一希少と言われる「アルマスキャビア」は黒色ではなく金色に輝いています。「アルマス」とはダイヤモンドを意味します。
アルマスキャビアが希少な理由は、突然変異によって産まれた色素を持たないアルビノのチョウザメから搾取されたものだから。中でも、世界一小さなチョウザメの品種、「スターレット」のアルマスキャビアは希少で、1匹から僅か1kgしか取れないとも言われています。スターレット種の黒キャビアが50gあたり4万円なのに対し、アルマスキャビアは、なんと約30万円以上の価格で販売されているそうですよ。
■高級食材その2:コピ・ルアク(コーヒー)
日本のお店では1杯8,000円で提供されることもあるというコピ・ルアク。一般的なコーヒーとは違い、特殊な工程を経て作り出されています。
その秘密は「ジャコウネコの糞」。インドネシアで生まれたコピ・ルアクは、現地に生息するジャコウネコが食べたコーヒーの赤い実を精製したもの。ジャコウネコから未消化のまま糞として排出されたものの中から、コーヒーの実を採取し、丁寧に洗浄されたあと、外皮を除いてコーヒー豆を取り出し、コーヒーに加工されるのです。
甘く熟したコーヒーの実は、ジャコウネコの体内の消化・発酵作用により深い味わいになるのだとか。豆で購入すれば、100gあたり5,000円以上の価格! 一般的なコーヒーの10倍以上の値段とは驚きですよね。
■高級食材その3:ドンキーチーズ
チーズと言えば、牛や山羊などの乳を加工したものが一般的ですが、セルビアで生まれたドンキーチーズは、ロバの乳を原料としています。
ロバの乳は脂肪分が少なく、そのままではチーズにできないことから、高度な技術を使って山羊乳と混ぜ合わせて作られているそう。大量のロバ乳からごく僅かしか作れないことから、価格は1kgあたり約12万円にもなるとか。どんな味がするのか、ひと口味わってみたいものですね。
■高級食材その4:白トリュフ
世界三大珍味の中で、唯一、人工生産できないのがトリュフです。その香り高さから、多くの需要があるものの、生産量が少ないことから希少価値が高まるのだとか。中でもより希少なのが「白トリュフ」です。
白トリュフの産地としてはイタリア北部が有名で、100gあたりの価格を比べると、黒トリュフは数万円、白トリュフでは10万円以上にもなるそうです。トリュフには旬がありますが、白トリュフの旬は秋。加熱して料理に風味を加える黒トリュフに対し、白トリュフは生のまま薄くスライスし、料理の香りづけとして添えられることが主流だとか。日本では、輸入や鮮度の関係で入手が困難とされていますが、その香りをぜひ堪能してみたいですね。
■高級食材その5:でんすけすいか
一度聞いたら忘れられない「でんすけすいか」というユニークな名前。北海道当麻町の特産品で、ネーミングの由来は2つあります。1つは人気喜劇役者の舞台名「でんすけ」で、もう1つは、転作に際して稲の代わりにすいかを植えることで「水田を助ける」という意味の「田助」です。
でんすけすいかは、真っ黒な外皮に真っ赤な果実を持つフルーツ。実が締まってきめ細かく、ザグザグシャリシャリとした心地良い歯ごたえが特徴的だとか。糖度11〜12度と甘く、果肉がぎっしり詰まった大玉は、最高級の「秀品」として、高値がつくのだそうです。近年の初せりでは、1玉75万円で競り落とされたという話も。市場には、毎年7月中旬頃から出回るそう。でんすけすいかの食感や味が一体どんなものなのか、気になりますよね。
■高級食材と言われるにはそれぞれ理由があった!
高級食材が高値で販売されるのには、その希少性や、食材を生産するのにかかる莫大なコストが関係しています。今回ご紹介した高級食材を、一生に一度でも食べられたとしたら、あなたは幸運の持ち主かもしれません。お金に好かれる習慣を身に付けることが高級食材と出会う近道かもしれませんね。