2020/9/13

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
  第31話 日本はペット保険加入率が低い?
       「ペット保険」ってどんなもの?

わたしがもっと素敵になる、くらしとお金のヒント
第31話 日本はペット保険加入率が低い? 「ペット保険」ってどんなもの?

(写真=FamVeld/Shutterstock.com)

スウェーデンでは約5割の人が加入している「ペット保険」。日本でも徐々に加入者が増えつつあるものの、まだまだ馴染みが薄いのが現状です。ペット保険とは一体どのような保険で、日本での加入率はどのくらいなのか、加入要件や補償内容などとともに詳しくご紹介します。

■日本のペット保険の加入率は5%程度!?

足あと

現在、日本で飼育されている猫と犬の数は約1,857万頭と、15歳未満の子どもの数(1,553万人)よりも多いのをご存知ですか? ペットがより身近な存在になるにつれて、子どものための「学資保険」や「医療保険」などと同様に、「ペット保険」の必要性が徐々に高まってきています。

ペット保険の加入率を世界の国々と比較してみると、動物愛護大国とも呼ばれるイギリスでは加入率が23〜25%程度ですが、日本では5〜7%程度と比較的低い数字に留まっています。一方、スウェーデンではペット保険の加入率が約5割に上るなど、ペット保険への加入が当然と考える人たちも多いようです。

他国と比べ、日本ではまだまだ認知度が低いペット保険ですが、近年加入者は増加しているようです。ペット保険に加入する目的とは何なのでしょうか? ここからはペット保険の基本についてみていきましょう。

■話題の「ペット保険」とは? 必要性が増す背景も解説

マスクしたパグ

ペット保険とは、ペットが病気やケガをしたときに医療費を補償してくれる保険のことです。医療費の負担を軽減してくれるので、ペットが万が一のときにも安心して治療を受けさせることができます。

とくに、下記2つの理由からペット保険のニーズが高まっています。

●日本の動物病院は自由診療! 全額自己負担

ペットには人間のような健康保険の制度がないため、病院を受診すると自由診療となります。自由診療のもとでは診療費が基本的に全額自己負担となってしまうので、飼い主の医療費負担が大きくなる場合があります。

●ペットの治療費が高額になることも

長期の入院や手術、高度な治療などが必要な場合、医療費が予想以上に高額となるケースも少なくありません。最近では医療技術や飼育環境の向上もあり、ペットの高齢化が進んでいます。ペットが長寿化することで病気やケガのリスクも上昇するため、飼い主にとって医療費が思わぬ負担となってしまうことがあるようです。

ペット保険に加入し、毎月一定額の保険料を支払うことで、ペットの万が一の病気やケガのときに補償を受けることができます。いざというときに医療費の負担を軽減してくれるので安心ですね。

■ペット保険の補償内容

診察される猫

ここからは、具体的にペット保険の補償内容についてみていきましょう。保険会社や商品によって異なりますが、多くのペット保険では、以下のような「通院・入院」や「手術」などが補償の対象となります。

<通院・入院費用>
病院を受診したときの治療費や処置費、処方薬代や入院費など

<手術費用>
手術の費用や手術時の麻酔費用など

<その他費用>
その他にも、ペットとお別れするための火葬費用や、噛みつきなどで他人にケガを負わせてしまった場合の賠償費用など、さまざまな費用を補償対象としているペット保険もあります。

■加入できる要件と保険金が支払われる期間

ぐったりしている猫

ペット保険は商品によって加入できる要件や保険金が支払われる期間が異なります。ここでは、加入要件や補償開始期間の違いについてみてみましょう。

●加入できる要件

<ペットの年齢>
人間の生命保険と同様に、ペット保険にも加入時の年齢が指定されています。「生後〇ヶ月から〇歳〇ヶ月まで」など、細かく年齢が制限されている場合がほとんどです。

<加入できる動物の種類>
保険会社や商品により、加入できる動物の種類は異なります。「犬・猫のみ加入可能」、「鳥やうさぎ、ハムスターなどの動物は対象外」など、動物の種類が限定されている場合があります。

●保険金が支払われる期間

多くのペット保険では、申し込みから補償が開始されるまで、審査などの処理を行う「受付処理期間」が設けられています。受付処理期間中の病気やケガなどは、保険金が支払われないので注意しましょう。

また、保険商品によっては、別に「免責期間」が設定されている場合もあります。免責期間とは、受付処理期間から補償開始時期までの間に設けられた空白の期間のこと。この期間は保険料の払い込みはありますが、保険金の支払いはありません。免責期間を設けることで、健康に不安があるペットの契約が増加することを防ぎ、保険制度を公平に保っています。

■ペット保険で万が一の病気やケガに備えよう

ヨークシャテリア

家族の一員でもあるペットの病気やケガは、飼い主にとって心配なものですよね。「費用の心配をしないで愛するペットに十分な治療をしてあげたい!」という方は、ご自身やご家族の保険と一緒にペットの保険も考えてみてはいかがでしょうか?


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